カフェで起業するための開業資金
飲食店での起業が人気ですが、とくに人気があるのがカフェです。人気の原因は、カフェ自体のオシャレなイメージとお店を開業しやすいということです。店舗は小さくても開業できますし、特殊なスキルも必要ないので、手軽に開業できるのが人気の原因です。
そんなカフェで起業するばあい、開業資金はどれくらいかかるのでしょう。一般的に言われているのは、５００万円は確保しておいたほうが良いということです。実際に、店舗賃の初期貸費や内装費工事、さらには設備費用や運転資金など、どのような内訳なのかをご紹介します。
店舗の賃貸費用について
家賃は売上の1割以内に抑えるのが理想的と言われていますが、開業する時には、この賃貸費用が一番かかります。店舗を借りるのには、不動産開業手数料や１ヶ月分の前家賃、また敷金、礼金、保証金などが必要で、都内なら100万円から500万円、地方だと50万円から100万円は準備しておいた方がいいでしょう。
こういった賃貸費用をどうしても抑えたいというときは、田舎で開業するという手もありますし、移動販売車を使うという手もあります。田舎で開業するばあいは、町おこしが盛んで自治体に支援をしてもらえる地域を選べばいいですし、移動販売車も中古だと100万円以内で手に入ります。
ちなみに、移動販売車は正式には「食品営業自動車」と言いますが、オーダーメイドだと300万円以上かかります。移動販売車は買う人が限られるので、それだけ安く売られていることが多いです。
内装工事費用について
店舗の賃貸費用の次にかかるのが、内装工事の費用です。内装費用を浮かせるために、居抜き物件を選んで自分で内装工事をしてしまうという人も多いです。
居抜き物件は以前飲食店をしていた物件のことで、設備がそのまま使えるように残っている場合もあります。排水設備やガス工事などすべての工事を業者に頼むと1000万以上かかることもありますから、こだわりの店作りは一旦置いておいて、あえて居抜き物件を選ぶ人も多いです。
また、内装工事を自分で行う場合は、手作り感があり思ったよりも雰囲気が出ることもあります。業者に頼む場合は、店舗設計や工事の実績がある業者を選ぶことが大切です。店舗の設計工事は一般住宅とは違うので、下手に工事経験がない業者にお願いすると痛い目にあいます。
設備費用について
内装工事のところでも軽く触れましたが、居抜き物件だと設備費用も安くあげることができます。居抜き物件ではなくても、リサイクルショップを活用すれば、定価の３分の１程度、200万円から300万円くらいで全てを揃えることができます。また、リースを使えば、300万の厨房機器も月6万円くらいで借りることができます。
運転資金
開業費のなかで軽く考えてしまうのが、運転資金です。軽く考えてしまう原因は、どうしても店が軌道にのったときのイメージで、運転資金を考えてしまうからです。
最初はお店も軌道にのらず、赤字状態が続くことを覚悟しないといけません。赤字でも、家賃や人件費は確実にかかります。そういったことを考えると、運転資金は、半年から１年分はみておいたほうが無難です。最低でも３か月分は用意していないと厳しいでしょう。カフェで起業するばあい、100万円から200万円を用意しておく人が多いです。
まとめ
自分の店をもとうとすると、どうしても自分の考えや好みでがでやすいものです。カフェで起業する場合は、カフェのイメージもあるのでどうしても好みがでてきやすいものです。
資金が豊富にあればいくらでもお金はかけれますが、限られた資金のなかで取り組もうとすれば、お客さんに見えるところはお金をかけて見えないところにはお金をかけないというぐらいの気持ちが必要です。お客さんに喜んでもらえるお店づくりを目指しましょう。
