消費者の購買意欲に訴えるデザイン
個人的に良い商品だから売れると思い込んで、則起業するのは危険です。まずはその商品が市場に求められているのかを確認しましょう。消費者のニーズは、インターネットである程度簡単な調査なら可能です。似たような商品が大量にあふれている今、検索することによってどのくらい世の中の人に注目を浴びているか求められているかの確認ができます。逆に、検索しても引っ掛からないようであれば、興味を持たれていないか、全く新しい分野の商品ということになります。
ですが、ほとんどの場合は競合ひしめく市場の中に自分の秘蔵っ子を投入することになるでしょう。大事な子供はどこよりも目立ち重宝されたいものです。わが子は誰よりも優れ求められなければなりません。競合商品よりも高品質、低価格程度では、差別化が図れません。市場調査のなかで、思わず手に取りたくなるものを探りましょう。自分が販売しようとしている商品は、本当に良い商品であるのか、再考する必要があります。消費者が思わず手に取ってしまう商品とはどのような商品でしょう。ターゲット層にもよりますが、高品質でいて低価格+αなものではないでしょうか。あなたの商品に付加価値はついていますか?
例えば、これなら売れるはず、と自信をもって商品を販売し始めました。ですが、どうも消費者の反応が悪い。どうしてでしょうか。アンケートやモニタリングを実施してみたところ、「使ってみると良かったし、この品質でこの価格はお買い得」という回答を得たのですが、一方「可愛くない」とのことでした。ターゲット層によって選ばれる商品のデザインは変わってくるものです。今回のターゲット層は「10~20代の女性で、良いものを求めつつもできるだけ低価格でなおかつカワイイものが好きな女子」だとすると、カワイイものやオシャレなものに目がない、目の肥えた人たちが相手です。常にカワイイものを探している人たちにとって、カワイイことは最重要事項です。つまり、高品質低価格、可愛いデザインの商品を用意する必要があったのです。商品の質にこだわるあまり、デザイン料をコストカット。デザインを自分でしてしまったところに敗因はあります。
商品を販売する上では、デザインのセンスも重要です。しかし、よほどでない限り、プロのセンスの方が良いのではないでしょうか。コンセプトをしっかり伝えて、プロに作成してもらいましょう。お金を払って買ってもらうものですから、消費者がいいと思うものでないと手に取ってもらえません。中身勝負も良いですが、外見も重要です。