ネーミングセンス
起業するにあたって、会社名や店名、商品名など、あらゆるものに名前をつける必要がありますよね。特に商品名はネーミングに失敗すると、商品の売込に失敗する可能性も大です。実際に商品は良いのに、ネーミングに失敗して、ターゲット層に認知できずに売れなかったという例もたくさんあります。よく吟味して納得できるものを考える必要がありますね。
例えば、ある働く女性向けのエナジードリングを販売している会社がありました。商品はとても良さそうなものです。ターゲット層もしっかりしているようだったのですが、商品名が失敗しているように思われるのです。ネーミングから得る印象はそのまま商品の印象へとつながります。女性から感じた印象と、男性から感じる印象が異なってしまっているのです。実際のところ、その商品はとても良く売れたそうです。それなら、会社的には問題なかったかもしれません。しかし、ターゲット層ではなくなぜか30~50代の男性が大量に買っていったそうです。ここに、ネーミングによる失敗があります。売上はあったものの、商品のコンセプトに合わない購買層とういことで、その先の成長は見込めないですよね。では、ネーミングはどのようにすれば良いのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。
1. キーワードを組み合わせる
商品のキーワードを、類語を含め洗い出します。英語のワードも出しましょう。あとは洗い出したものを組み合わせるだけです。シンプルな方法ですが、言葉の選び方でイメージが変わりますので、十分検討するのに良いネーミング方法でしょう。ポイントは、文字数が少ない言葉、語感の強い言葉を選ぶことです。
2. キーワードを逆から読んでみる
シンプルな方法ですが、キーワードを単純に逆から読むという発想です。実際に、海洋深層水を使用したミネラル飲料「MIU(ミウ)」は、この発想から生まれています。意外に新鮮な響きとなるものです。
3. 語呂合わせ
商品のコンセプトをネーミングにすることで商品を親しみやすくはっきりと伝える方法。ダジャレに近いですが、わかりやすくもあります。例えば、通信販売の「ASKUL」は翌日配送「明日来る」をネーミングで伝えているわかりやすい会社名ですよね。
4. アウトソーシング
どうしても自分で見つからなかった場合は、他人の意見を取り入れてみるのもひとつです。費用が発生しますが、ユニークなアイデアを得ることができる可能性があります。
ターゲット層に正しく認知されるネーミングづくりを目指しましょう。