起業の失敗を検証
秘訣は「失敗の実態を知る」ことが重要。
失敗を知ることによって、失敗を避ける道が確立されていきます。
独立開業するにあたりハウトゥー本を読むといった方も多いことと思います。これらの本は貴重な情報源として大変有益なものである反面、失敗もつき物です。独立開業の塾やセミナーも数多くみられますが、それでも失敗する人は失敗するのです。なぜ失敗するかというと、「失敗の実態」を知らないからです。独立開業する前は、失敗の実態について深く調べていない人がほとんどです。そういう現状の中、失敗への階段を把握していないのです。「独立開業時に失敗なんてマイナス要素は考えてたくない」といった人が多いことと思います。が、失敗要素を把握してこそ、成功にたどりつく近道といえます。さあ今こそ「失敗の実態」と向き合うときです。
クレーム処理を生かした対応をしない
大なり小なり必ず出るのがクレーム。クレームに対し、一時的に謝罪しただけではどんどん評判は落ちてしまうため、十分な注意が必要ですよね。
クレーム処理は会社の生き残りに対しても貴重な情報源となります。クレーム処理は発生源を突き止め、とことん解決することからはじめましょう。
社員教育の不届き
アルバイト採用の場合は特に、社員教育が行き届いていないと顧客離れのきっかけになってしまうことも。会社やお店で不快な態度の店員がいたら、「そこには行きたくない(取引をしたくない)」と感じますよね。社員教育方法がわからないのならプロにお願いし、徹底した方が確実です。
人材は他に変えることはできない貴重な財産です。社員教育が顧客の集客と直接つながっていき集客率UPにつながります。
商品努力が足りない
「まあ、こんなものでいいだろう」といった商品はまず売れません。なぜなら今や日本には、安くて良いものがあふれ返っていますよね。
コスト努力、商品の使い勝手、みかけなどありとあらゆる努力を重ねたものしか最終的に生き残ることはできない、そんな時代です。
宣伝費用を削る
パンフレットやホームページといった宣伝費用や販促物をかけたくないからと、自分たちで簡易的なものを作る人が少なくないですよね。なるべく費用を抑えたいというのは当然の心理ですがせっかくいい商品があっても、商品を十分にアピールすることはできず顧客の足が遠のいてしまうことも。
初期は特にPR活動を上手に進めなければ、イメージ戦略で失敗してしまう危険性があるため、宣伝費を削るのは考えものです。
友達とあやふやな協定で仕事を進める
気の合う友達と共同経営なんて、なんだか楽しそうでワクワクしますよね。友達同士、意気投合し何かしらの事業を始めるのはいいことですが、資金や仕事の内容などつめが甘いと、失敗するケースが後を絶たないため、慎重に検討する必要があります。共同経営で1番大事なのは、協定をしっかりさせることです。これらをビジネスとしてしっかり確立させなければ間違いなく失敗してしまうため、慎重に行いたいところですよね。
どんぶり勘定
自分の会社で特に個人経営となると、仕入れから売り上げまで自分で管理することに。となると特に大雑把な性格の人は、どんぶり勘定では大変危険な罠が待ち受けていることも・・・。
コスト計算は非常に細かく手間のかかる作業ですよね。面倒といった声が後を立ちません。どんぶり勘定は大変危険です。面倒ですがコストを計算し、収支の流れをはっきりさせておくことが重要です。
レスポンスの遅さ
レスポンスが遅いのは一発でアウト。厳しい話ですが、それが現実ですよね。何か質問したいことがあった際、すぐに返信をくれるA社と2日~3日かけて返信が届くB社とではどっちに依頼したいと思いますか?
レスポンスが遅い会社は必ずと言っていいほど失敗します。
やりたくない仕事ほど後回しになりがちですが、レスポンスの速さが仕事の依頼数を変えるといっても過言ではないため、レスポンスは徹底したいところです。
人任せ経営
人任せ経営は大変危険な罠が潜んでいることも。どんなに信頼できるパートナーでも絶対に避けた方が無難ですよね。人任せ経営は資金に余力がある人によく見られるパターンで、100%人任せ状態だとまず確実に、潰れます。
雇いのコックだった場合、なんらかの形で休んだり、引き抜きなどにあってしまうと店を閉店するしかない状態に追い込まれることも。料理であればレシピ化し自分はもちろん、みんなが作れる状態にしておかなければ、何かあったとき完全にアウトですよね。
絶対自分が正しいと思っている人
「自分は絶対に間違っていない」あるは過失があっても認めない人は、まず失敗する対象者と言っても過言ではありません。会社を運用していくと、さまざまな修正箇所が出てきます。それを頑として曲げないと会社の信頼性はどんどん落ちてしまいます。
「謙虚」である姿勢を決して忘れてはいけません。会社が成功するについて、持ち上げる人は必ずや増えてきます。そこで天狗になってしまっては、会社の生命事態も途切れる可能性があります。
ターゲットを見据えていない
ターゲットを見据えていないとまず失敗します。「誰でもいいから買ってくれ」では商品の趣旨があやふやになってしまうからです。まずはターゲット層を明確に定めましょう。あれもこれもとターゲットを広げては、コンセプトが何なのかわからなくなってしまいます。ターゲットをしっかり定めましょう。最初は1番売りたい層だけ狙いましょう。
コンセプトが不明だとどんなに良い商品であっても、顧客は近寄りがたいものです。コンセプト・ターゲット、これは明確にしておくべきです。
努力と勉強を怠る人
努力と勉強を怠る人は最初はうまく回っても、いずれ失敗します。会社運営にはサイクルが重要であり、年代とともに必要とされるものが変化していきます。変化のサイクルはどんどん短くなっており、努力と勉強を怠るとすぐにライバルに追い抜かれてしまいます。
努力と勉強は継続です。1日30分でもいいので、こういった時間は必ず設けてください。そして大事なのは「継続」です。1日30分といえども、1週間で3時間30分です。
経営は努力と勉強にありです。
失敗の根源
起業に失敗する際は、失敗の原因が1つではなく複数あるケースがほとんどです。しかもちょっとしたことを修正したり、早めの対処でなんとかなるものが多いのが特徴です。失敗の根源は「複数の失敗」によるものです。1つくらいだからまあいいかと失敗を放置しておくと、とんでもないことになります。
失敗した、あるいは失敗しそうだというときはすぐに対処にあたりましょう。失敗は連鎖反応があり1つ失敗すると、複数で失敗するケースが多くみられます。逆に1つ成功すると成功連鎖が期待できます。
収支サイクルを把握していない
利益は確実に出ているのに資金繰りが滞り、倒産してしまったといういわば「黒字倒産」も多いもの。いつ支払いが必要で、いつお金が振り込まれるか?といったことはきちんと念頭に入れて動かなくてはいけませんよね。特に手形などを扱っているところは要注意ポイント。
いつ出費があり、いつお金が入っているのか?このサイクルを把握していないと倒産への道にまっしぐら、といった恐ろしいことが待ち受けているケースも。
デザインについて
カワイイものやオシャレなものを見ると、キュンとしてしまうもの。商品を販売する上でデザインのセンスも重要ですよね。デザインはプロにお願いするのが1番だとわかっていても、デザイン料が発生してしまうため、躊躇指定しまう人も少ないとか。わざわざお金を払って購入するのだから、自分がいいと感じるデザインでなければ購入する人はいないですよね。
デザインは経費を惜しまず、きちんとプロに依頼したいところです。
ネーミングについて
せっかくの良い商品もネーミングセンスで大きく左右されてしまいがち。ネーミングがぐっとこないと商品の売り込みは、販売戦略として失敗してしまう可能性も少なくないですよね。
実際に商品は良くても、ネーミングがいまいちで失敗してしまったという例もたくさんあります。まずは確立されたネーミングを目指したいところですよね。