失敗を回避するための起業準備チェックリスト
漠然と起業に向けて動きだしてしまうと、必ず準備に抜かりが出てきます。準備に抜かりがあれば80％は失敗に繋がっていると思ってください。それほど綿密な準備は大切なのです。ここでは起業準備において失敗を回避するための5つのポイントについて説明します。もし一つでも該当したら、成功への見通しは危ういでしょう。5つのポイントを今一度見直して、起業を成功させるためのチェックリストとしてご利用ください。
チェック1 やりたい事業内容がぼんやりしていないか
起業するジャンルが決まっていなければ、まず話になりません。第一に土台となる商売を決め、その後にネットで売るのかリアル店舗なのか、集客方法はどうするのか等のマーケティングを行い、売り方を決めましょう。
チェック2 いつ起業するのか、期日を明確にしているか
安定した収入があるわけではない起業においては、時間もコストのうちの一つとなります。起業を決めたら、その時点から時間というコストを意識し始めましょう。一旦起業までの明確なデッドラインを設定してしまえば、それに向けて本気で動かなければならなくなります。相談窓口の利用、支援の手続き、資金の調達、事業や経営ノウハウの為の勉強など具体的にやることもリストアップされるでしょう。期日を決めることでこのように起業に対する準備や覚悟もしやすくなります。
チェック3 1年後いくら稼いでいたいのか（稼げるのか）目標がしっかり立っているか
1年の売り上げ目標金額を立てなければ、利益獲得の道は遠くなります。そのためには客単価あたりいくらの利益を得て、それを何回行えば実現できるのかを想定しておきましょう。また、収支バランスを考えないことには運転の資金繰りもうまく行きません。目標利益を設定する際には、まず1年の支出についても想定し考慮に入れる必要があります。
チェック4 どういった立ち位置で起業するのか、柔軟に対応することができるか
自分が何らかの専門家として分野に絞った売り方にこだわるのは危険です。専門知識やスキルがあるに越したことはありませんが、専門家やプロであることにこだわり切る必要はありません。例えばあなたがポーランド食器のバイヤーで、小さなお店を持っていたとします。同業者と協力して他の国の東欧雑貨も扱う期間限定ショップにすることもできます。講師を招いてポーランド文化についての講演会や民芸品づくりのワークショップ、映画の上映会をやることもできるでしょう。このようにもともとの専門以外にも、関連した情報や知識、場（イベント）も売り物になります。専門性だけにこだわらずに広い視点で柔軟に事業計画を考えてみましょう。
チェック5 学んだことを行動に移しているか
例えばセミナーに行って新しいことを学んだら、それだけではなくアウトプットすることが重要です。アウトプットの習慣をつけないといつまでたっても理論だけの頭でっかちとなってしまいます。学んだことを何かしらの形で行動に反映させてみましょう。実践を積むことで起業家としての感覚が培われていきます。
