起業前に必要不可欠な5つの準備
地に足の着いた起業の為には、ポイントを押さえて計画的に事前準備をする必要があります。ここではポイントを5つに絞って紹介していきます。
1. まずは週末起業から。数か月生活していけるだけの貯蓄もしておく
固定収入も顧客もないまま会社を辞め、ゼロから起業すると言ってもそれではリスクが大きすぎます。まずは資金のほかに事業が軌道に乗るまで数か月食べていけるぐらいの生活費の貯蓄をしておきましょう。そして在職中に週末起業の形から始めて、最低限の顧客獲得とある程度固定的なの収入が得られるところまで徐々に事業の運転スタイルを形作っておきます。主婦で起業を希望している方は、時間が空いているタイミングで上記のようになるよう起業を始め、フルタイムで本格的に携わる時に向けて生活サイクルの準備も行うと良いでしょう。何にせよ、まずはローリスクで小規模に運営するところから始めて手ごたえを確かめるのです。軌道修正すべき点、もっとチャレンジできそうな点なども早々に見つけることができるかも知れません。リスクをできるだけ減らし、一通りのノウハウが掴めたらいよいよ起業一本にしぼった時に良いスタートダッシュとなるはずです。
2. 起業するフィールドを客観的に分析する
成功の秘訣は、起業するフィールドを選ぶ際、未開発な部分が大きく大きな発展性があるものを選ぶことです。つまりニーズがまだこれからもあって、さらに規模やサービスの幅にまだ伸び代があるような分野が大いに期待できます。また起業する分野を選ぶ際にはさらに客観的な分析を欠かさないことがポイントです。それはどういったジャンルで、あなたはどのような人(性別や年代や潜在的なニーズなど)に向けて顧客ターゲットをしぼるのか。その分野での自分の強み、弱みは何か。その分野での機会とリスクはどんなことが予想されるか。いくつか候補となる起業分野をこのように客観的に分析し、比較することで自ずと選ぶべきものがはっきりしてくるはずです。
3. 自分が起業して何をしたいのかを明確にする
いわゆるビジョン、経営理念です。組織の存在意義や使命を普遍的に表した基本的な価値観で、事業運営の軸となる基本的な考え方、行動の指針となります。この軸がぶれると会社は一貫性を失い転石のように坂を転がっていきます。ゆるがない信念は、会社継続のモチベーションとなりますから非常に大切です。
4. ブランディングと人脈の拡大を同時に行う
ブランディングとは、事業や商品のシリーズ・サービスなどに共感や憧れや信頼を持ってもらい、その価値を高めていくことです。大手企業はTVCMや広告、ショーなどお金をかけて大々的に行いますが、今やブランディングはネットを活用することでコストをかけずに実施することが可能です。ブログ、HP、Facebook、Twitter、Instagramなどで定期的に発信し、見る人にあなたとあなたの商売について知ってもらいましょう。その際、持ってもらいたいブランドイメージに合わせて目を引きそうな写真や印象的な言葉を選ぶことがポイントです。ブランディングによってあなたと事業、サービスに関心を持ってくれる人たちが現れます。彼らは将来の依頼主、顧客、あるいは横のつながりとなって協力や情報交換をしてくれる同業者かも知れません。ブランディングと同時にこうした人たちとの交流も行い、人脈を拡大していきましょう。
5. たとえ無収入でも数か月は生活できる蓄えを持っておく
1で述べた、起業して軌道に乗るまでの生活分とは別の蓄えです。雇用されている身とは異なり、事業が軌道に乗っても起業家やベンチャー企業の収入に安定は保証されていません。ある日突然パタリと売り上げがなくなり、それが数か月続く場合もありえます。そうした不測の事態に備えて資金的な余裕を確保しておきましょう。経営者は自分や家族、従業員を養うためにいつでも覚悟と備えが必要です。