ターゲットを見据えていない
ターゲット層を見据えない起業はまず失敗します。自分の好きな事・やりたいことを仕事にしてしまった女性起業家に多いのですが、コンセプトやターゲット層の設定があやふやなまま勢いで起業してしまい、集客が思うようにできなかった事例です。
起業をする時に、商品・サービスを準備しますが、そもそも「誰」のために用意したものでしょうか。「誰」に必要とされるものでしょうか。商品やサービスのコンセプトやターゲットがあやふやなままだと戦略すら立てられない事態となります。まずは、
「誰に喜んでもらいたいのか?」
「誰の役に立ちたいのか?」
この2点はしっかり押さえましょう。ターゲット層は年齢だけではなく、ライフスタイルや趣味、価値観、住んでいる場所など様々な内容で区切ります。そこからさらに分類することにより具体的なターゲット層を見つけていくのです。例えば、
「大都市で勤務している比較的給料の高いオフィスワーカー(大都市に努めている役職のある銀行員やコンサルタント)に、高価格だけれども高品質な商品の提供をし、バリスタの入れた珈琲を飲みながらゆっくり情報収集や考え事をする時間を求めている人たちの場所をつくる」
このように具体的なコンセプトとターゲット層を設定することによって、アプローチ対象がはっきりするので、今度は、どのようにアプローチをすれば興味関心を持ってもらいやすくなるか、どんな媒体に広告を出せば繋がりを作れるかとPR活動がしやすくなります。よって、ターゲット層はより具体的に決めた方が差別化できて顧客により印象的なアプローチがしやすくなります。店舗を作るにしても、場所や価格や商品、店内のレイアウトやデザインなどより細かい設定をしやすくなりますね。
次にライバルと比較検討しましょう。
1. ターゲット層はライバルに勝てるまで絞れているか
2. ターゲット層から見たサービス内容はライバルより強烈か?自分の強みを活かせるサービスか?
3. ライバルがやっていないことをやっているか
この3点が明確である必要があります。答えられない場合は差別化が弱いため、もう一度ターゲット層の設定に戻りましょう。市場で勝ち残れる可能性を探る必要があります。あいまいなターゲット層は範囲が広すぎるため強敵が多いということを覚えておきましょう。コンセプト・ターゲット、これは明確にしておくべきです。