「ヒト」は企業にとって貴重な財産
企業成長のカギは「人材育成」にある
起業の失敗例の中に、社員(スタッフ)教育の不届きによる経営悪化があります。不快な態度をとる社員がいることによって、顧客離れが生じることがあるからです。企業にとって、「ヒト」は一番付加価値を生む資産のひとつ。その価値を更に高めるために、多くの企業は「人材育成」を重要課題として、実施しています。その目的は、
『自社の大きな資産である人材を効果的かつ効率的に活用し、競争力を向上させ、利益を最大化すること』
激化するグローバル競争社会の中、企業が存続していくには「ヒト」の持つ力は貴重な財産です。多くの企業が「人材育成」の重要性を再認してきている今、他社よりも早く、社員のスキルや知識を高め、他社にない差別化商品サービスを作る必要がでてきています。そして、最終的には、教育と成長の好循環を生み出すことで、継続して人材育成に取り組む社内環境を作ることが求められています。
具体的にはどうでしょうか。例えば、新入社員研修では社会人としての共通認識やマナーの習得があげられます。これは、会社の信頼性の向上につながる重要事項です。
・あいさつ
・敬語の使い方
・名刺交換の方法
・電話応対
・接遇
他者とのコミュニケーションにおいて、人に不快感を与えない必要最低限の社会常識ですね。また、
・コンプライアンスの徹底
・情報セキュリティ対策
このような基本的事項を身につけることによって規律や規範を守らせ、一人の社員の不祥事や犯罪などにより会社が経営困難につながる事態を引き起こさないよう危機管理を目的とした教育をすることも重要です。
最後に、社員教育の良くある失敗パターンから導き出された必要事項4つをご紹介します。
1. 研修の必要性やメリットを明確に定義
目的が不明瞭だと、着地点が見つからず迷走します。
2.研修前に知識の統一
研修を受けるにあたって事前の知識のばらつきがあると、均一的な学習効果を発揮できないので、e-ラーニングなどを利用した自己学習を促すなど。
3.「達成するまでの期限」と、「数値化された達成目標」を事前設定
曖昧な目標設定は、効果測定不能なため。
4.社員教育の方法が分からないなら、プロにアウトソーシング
よくわからないまま自己流で行うよりも、プロに頼る方が確実。人材育成プログラム作成および実施はプロに頼るのもひとつ。
人材は他に変えることのできない貴重な財産です。起業を成功させるために、人が育つ職場をつくりましょう。