市場調査を行い、売れるものを創ろう
ある調査によると、新規に設立された会社の中で最終的に株式市場に上場できる会社数の割合は1580分の1だそうです。また、会社を作っても、10年もつのは、全体の5%程度だといわれています。起業をするからには、自分のビジネスプランやアイデアに自信を持ち、成功を信じて会社を作るはずですが、失敗の原因は何でしょうか。そのひとつに、現状認識の甘さが目立つ、商品努力が足りないままの起業があげられます。
現在の消費者は、物理的にはかなりの水準まで満たされています。必要なものを手に入れる手段や方法も豊富で、非常に恵まれた環境です。この厳しい状況で勝ち抜くために、企業は消費者のニーズを探ることに力を入れています。それは、ありきたりの商品やサービスでは消費者が関心を示さず、他社のより魅力的な商品・サービスに関心が移ってしまうからです。そのような事態を回避するために、「市場調査」などを行って、日々努力を重ねているのが、勝ち残っている企業といえます。
そんな成功者たちから顧客を引き抜くには、よほどの特色がある商品やサービスを用意しなければなりません。では、どうしたらよいのでしょうか。まずは、現状を認識するために「市場調査」「競合調査」をする必要があります。
「市場の動向」
「市場規模」
「競合他社の有無」
「同じアイデアを実行している競合の有無」
「競合他社のシェアの割合」
これらを行うことで、現状認識ができ、事業の方向性、消費者ニーズに適した商品の方向性がみえてきます。これらはインターネットでもある程度できますので、まずは自力で行うことをオススメします。市場調査で重要なことは、「冷静かつ客観的に判断する」ことにつきます。調査は専門の会社に委託して行うこともできますが、起業時は資金が不足しがちなので、市場の理解をするためにも自力で行ってみた方が良いでしょう。それから専門家に依頼しても遅くはありません。消費者が望む良い商品を徹底的に追及して、誰よりも先に提案する準備を開始しましょう。
次に起業開始前に是非行いたいのは、プレマーケティングです。対象とする消費者へ、実際の商品・サービスを提供して反応を見ます。これによって実際の消費者の反応から改善点も見えてくるからです。結果に満足がいくまで、プレマーケティングを繰り返し、商品努力を重ねましょう。コストはかかりますが、本格的に稼働してから改善するよりは安上がりな方法となります。