宣伝費用を削ってPR失敗
起業の失敗事例の中に、宣伝活動があります。
良い商品やサービスが仕上がっただけで満足し、充分な宣伝をしないままスタート。せっかくの良い商品を認知する機会をふいにしている残念な失敗事例です。いくら商品・サービスが良くても、世間に知ってもらえないと売れないという事実を忘れ、良ければ自然に売れると思ってしまう戦略ミスです。
起業当初は何かと出費が多いものです。そこで、不足しがちな資金を補うために、出来る限り費用を押さえようと宣伝費用を削る起業家がかなりいらっしゃいます。今はホームページやチラシなどの販促物も便利なソフトで簡単に作成できる時代です。結果、アピールが十分にできず、効果がみられない宣伝を行ってしまうことになります。必要な事は、『限られた予算枠の中で、効率的に効果的な宣伝活動を行っていくこと』。
起業初期段階でのPR活動は重要です。商品・サービスだけでなく、起業のPRも必要だからです。上手に進めなければ、イメージ戦略でも失敗する危険があります。プロにお願いした方が確実に効果的であれば、多少費用をかけても外部発注することをオススメします。
では、どのようなPR方法があるのでしょうか。方法は多岐にわたりますが、ターゲット層に適した広告媒体を選ぶことも重要です。いくつか例を挙げますと、
1.フリーペーパー:ターゲット層→地域住民
ターゲット層が地域住民という場合などには、ローカルな情報に特化したフリーペーパーは効果的な媒体といえます。費用も比較的安く済みますし、小さなスペースであれば、さらに予算が抑えられます。
2.折り込みチラシ:ターゲット層→主婦や高齢者
フリーペーパーより広範囲に向けて宣伝が可能。制作費や印刷費を加えても比較的低コストに抑えられます。日々の買い物を折り込みチラシで確認する主婦や高齢者には効果的です。
3.ラジオCM:ターゲット層→40代以降の男性
CM製作費の総額には差が出ますが、視聴率のよい番組を選べば予想以上の反響が期待できます。
4.ネット環境を使った広告:ターゲット層→40代以下の男女
メールマガジンの送信、SNSでの投稿、Twitter広告、ネット上のバナー広告、ホームページ作成など、インターネットを主体としたPR活動。個人での作成からプロへの依頼などを含め、かかる費用は様々。事業内容やターゲット層、会社の規模に合わせて適した手法で行えば効果が期待できます。